悪魔が来た日
去年1月の出来事
内装の仕事をしてる私は日勤から夜勤へ向かう途中だった
普段と何ら変わらない仕事
日勤は現場を終わらせる日で少し身体が疲れていたのもあり運転は少しかったるい
そして246を新宿方面へ走っていたときだ
〔うん?なんか頭がボッーとするな〕
最初は脱水症状だと思い水分を補給すればこれぐらい平気だと思いとりあえずコンビニを探す事に
しかし少し走ったころに
〔あれ?手と足が震えるな〕と思い
その瞬間だった
心臓の異常な速さの動悸に襲われ
〔やばい!これはやばい!自動販売機でいいからスポーツドリンク買わないと!〕
瞬間的にそう思い
路肩に車を止め自動販売機まで無我夢中で走る
しかし財布の小銭がなかなか取り出せず
すかさず1000円を投入
この時本当に意識はあまりなく本能で動いていたと思う
なんとか車に戻れたものの動悸は増すばかり
下半身は電流が流れてるような感覚だった
頭の中では
〔現場まではあと2キロあるかないか とりあえず現場の前に行けば仲間がいる!なんとか現場にたどりつかないと〕
苦しいながらも少しは冷静になっていたつもりだった
今思えば救急車を呼ぶべきだったかな
事故を起こさないで現場に行けたのが奇跡だ
現場に着くと安心感よりも先に緊張の糸が切れ動悸と手足の震え痺れは倍増
結局仲間が救急車を呼んでくれてそのまま病院へ
救急車の中では
〔やばいぞ!呂律が回らない!手足の感覚がない!息が出来ない!脳梗塞?クモ膜下?俺は死ぬのか?〕
意識が朦朧とするなかそんな事ばかり考えていた
病院へ着き診察開始
1時間ぐらいたったころかな?
〔診察の結果なんですが!数値で見る限り病気とかではないですね!〕
私は驚き
ハッッ!??
と医者に言ってしまった
〔死ぬ思いして苦しんだのに病気じゃないなんてどういうことなんだ??〕
少し落ち着いてから話を詳しく聞くと
精神的に疲れて動悸や手足が痺れたとの事
少し細かく言うと
身体が悲鳴をあげた
↓
動悸が始まる
↓
びっくりした私は過呼吸に
↓
手足が痺れる
みたいな順番らしい
今まで動悸や過呼吸はなったことないので私自身恐怖に思ったことは事実だ
しかし精神的に疲れてこんなにも身体が悲鳴をあげるなんて思いもしなかった
話を聞いる内に症状も良くなり落ち着いたので
緊急連絡を受けわざわざ横浜から新宿へ来てくれた家族と帰宅する事に
しかしながらこの日が悪夢の始まりになるとはその時は思いもしなかった
次回へ続く